こんにちは、兵庫県尼崎市武庫之荘にあるスポーツメディカル整体院の小山智士です。
当院は、医療現場やスポーツ現場で得た知見を皆様に提供し、アクティブな毎日を送って頂くことモットーにしております!
今日は、誰もが一度は経験するであろう足関節捻挫(ねんざ)についてお話していきたいと思います。
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まず、足関節には外側と内側に靭帯があり、その靭帯のお陰で関節が安定してくれています。
いわゆる「足首をぐねった」りするとその靭帯が伸びたり、切れたりしたりします。この状態のことを靭帯損傷とか靭帯断裂をいい、併せて捻挫という病名で表現されるといった感じです。
写真のようにいくつもの靭帯がありますが、捻挫のときに傷めることが多いのは、
外側では、前距腓靭帯・踵腓靭帯
内側では、三角靭帯
という靭帯を傷めることが多いとされています。
![](https://static.wixstatic.com/media/ae3c95_bd05bd08a6f9444db46ce22be2c3a3ac~mv2.png/v1/fill/w_49,h_55,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ae3c95_bd05bd08a6f9444db46ce22be2c3a3ac~mv2.png)
捻挫をするとどんな症状が出現するのか?
・腫れる
・痛む(安静時痛、荷重時痛、運動時痛など)
・皮下出血(内出血)
・可動域制限
・運動制限(動かしにくい、歩けない、走れないなど)
![](https://static.wixstatic.com/media/ae3c95_21444f12a7c14a229930e581b19ce6f5~mv2.jpeg/v1/fill/w_147,h_83,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ae3c95_21444f12a7c14a229930e581b19ce6f5~mv2.jpeg)
これらの症状は、急性期(受傷後約3日以内)に見られることが多く、そんな時はRICE処置が適しています。
RICE処置とは、R(rest:安静)、I(Ice:冷却)、C(Compression:圧迫)、E(Elevation:挙上)のことを指しています。
亜急性期(3日後から約1週間、腫れが残っている時期)には、痛みや腫れが次第に減ってきます。この時期には、足指の運動・アイソメトリックでの足首のトレーニング・非荷重でのトレーニング・必要に応じて圧迫とアイシングの継続などを行います。
回復期(約2〜8週:腫れの消失して組織が修復)には、可動域と筋力の回復や修復段階にある靭帯組織を強くすることを目的にリハビリを行います。具体的には可動範囲を広げたり、トレーニング負荷を増やしていきます。
復帰期(スポーツや軽い運動)には、ランニングやジャンプ動作やストップ動作、それぞれのスポーツ種目の動きを行い、足関節の機能を高めていきます。復帰初期にはサポーターやテーピングを行うと再受傷のリスクを減らしたり、安心してリハビリを行うことができます。
![](https://static.wixstatic.com/media/ae3c95_4995d4dbfc0b4300aa64934ed85258e7~mv2.png/v1/fill/w_49,h_23,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ae3c95_4995d4dbfc0b4300aa64934ed85258e7~mv2.png)
このような流れできっちりとリハビリを行うことによって、足関節が安定し、日常生活やスポーツなどにも支障なく平常時の動きを取り戻すことができます。
しかしながら、
上記のようなリハビリをすることなく、いわゆる「放置」した状態でいると、
「足首が不安定でぐらぐらする」
「たまに腫れてくる」
「運動するのは怖い」
「なんか調子悪いね〜ん」
という状態になることもあります。
これらは、足関節捻挫後遺症や慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability: CAI)とも言われ、下記リンクのように論文で発表されています。(参考になさって下さい。)
この論文では、足関節捻挫後に多くの方々が後遺症や再発のリスクがあり、(初回)捻挫時の適切な処置やリハビリによって、後遺症のリスクを減らすことができると述べられています。
足関節捻挫のリハビリを行いたい方、足関節捻挫からのスポーツ復帰でお困りの方、後遺症や慢性の症状でお悩みの方がおられましたら是非一度ご相談ください。